こんにちわ誌

2004年7月号
「手術室の中でパートⅡ-全身麻酔について」 麻酔科医長 米田利弘

「手術室の中でパートⅡ-全身麻酔について-」

今回は全身麻酔についてお話してみようと思います。

全身麻酔は静脈麻酔薬や吸入麻酔薬や鎮痛薬などを使って意識をとり手術の痛みも感じない状態をつくります。患者様に手術室に来ていただき、手術台の上で血圧計や心電図などを装着した後に麻酔を始めます。年齢や手術内容によって異なりますが、大体の場合、手術当日の午前中から行っている点滴の途中から静脈麻酔薬を注入し同時にお顔にマスクを当て吸入麻酔薬を吸っていただきます。患者様は十秒もしないうちに眠って(意識を失って)しまいます。

また、筋弛緩剤を使用するため呼吸が止まることがあります。この場合、気管内挿管という処置を行います。これは口を大きく開いて口から体型に応じた太さの柔らかいビニールのチューブを気管まで通します。勿論、この処置は麻酔が効いてから行いますから痛みは感じません。このチューブから酸素と吸入麻酔薬を吸入していただきます。これで、何時間でも麻酔を維持できます。

手術を終え吸入麻酔薬の投与を止めれば三十分から一時間で麻酔から醒めます。麻酔が醒めるに従って痛みが出てくるので鎮痛剤を使用することもあります。呼吸も戻り意識もはっきりしてくると口から入っているチューブを抜き、少しの間、様子をみさせていただいた後、手術室を出て病棟に帰ります。

麻酔科医は麻酔開始から終了まで患者様の血圧や体温などの変化に注意し安全に手術を受けていただくために働いています。

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