こんにちわ誌

2004年5月号
「水痘ワクチン」 小児科医長 中村泰子

「水痘ワクチン」

 わが国では1987年に水痘ワクチンが導入され18年が経過しましたが、今でも毎年秋から春にかけて水痘の流行を繰り返しています。これは水痘ワクチンの接種率が約20%と低いことによると考えられます。

では何故水痘ワクチンの接種率はこんなに低いのでしょうか。その理由は主に3つ挙げられます。まず一つ目は「水痘は軽症疾患であるから罹っても大した事ない」という考えがあること。二つ目は「水痘ワクチンを接種するより実際に罹った方が免疫がしっかりできる」という考えがあること。三つ目は水痘ワクチンが任意接種であり高額であることです。

しかし、本当にそうでしょうか。水痘は新生児も罹りますし、入院を要するような重症水痘もあります。肺炎や脳炎などの合併症も起こります。また水痘ワクチンの有効性についても予防効果は86%ですが、重症化の予防としては100%の有効性が報告されており、長期的にも20年の追跡調査で免疫の持続が報告されています。値段だけは確かに高く7千円から1万円の接種料が掛かります。(ちなみに当院は8400円です。)

安全で有効なワクチンがあるのに接種しないで感染するのを待つ意義はないとは思いませんか。まだ水痘に罹っていらっしゃらない方は是非ワクチンを受けてください。また、水痘の方と接触した時は72時間以内にワクチンを接種すれば感染を予防することができるとされています。(参考文献:小児内科予防接種Q&A)

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