こんにちわ誌

2004年2月号
「骨粗鬆症と運動」 整形外科医長 松本彰男

「骨粗鬆症と運動」

 今回は、骨粗鬆症と運動について話してみましょう。若いころ運動をしなかった人や、長い間病気で寝込みがちだった人は、体格がきゃしゃになり、骨が弱く、骨折しやすいことが知られています。また散歩の習慣のあるお年寄りは、背中がよく伸び、骨が強いことがわかっています。骨を丈夫にするためにはカルシウムをとることが必要ですが、それと同じくらい運動が大切になります。それは、運動で骨に力がかかると、骨に弱いマイナスの電気が発生し、カルシウムを呼び寄せるからです。また、運動は骨の血液の流れをよくし、骨をつくる細胞の働きを活発にします。
 運動の効用はもうひとつあります。運動によって体の筋肉がきたえられ、身のこなしがよくなると、転びにくくなり、骨折の防止にもつながります。しかし、無理に激しい運動をする必要はありません。たとえばウォーキングや水泳は、骨にかかる力は大きくはありませんが、継続して行えば効果が期待できます。現在定期的に運動をしている方は、そのまま続けて楽しんでください。
 スポーツが苦手という方やこれから運動を始める方は、まず散歩や自転車乗りから始めるとよいでしょう。目安としては、散歩なら1日30分間、2キロメートルを歩くくらい(バスの停留所2~3)でじゅうぶんです。水泳は週2回、自分でできるスタイルでゆっくり30分程度泳ぐとよいでしょう。泳げない人はプールを自分のペースで30分程度、ゆっくり歩きましょう。水中歩行は膝や腰に負担をかけずにできる手ごろな運動です。自転車は、いつもの買い物のついでにちょっと遠出をするつもりで1時間くらい楽しみましょう。また日光浴もよいといわれます。夏なら木陰で30分、冬なら手や顔に1時間程度、日に当たるだけでじゅうぶんです。
 骨を強くするためには、生活の中に散歩やゲートボールなどの軽い運動や、こまめに家事をするなどの活動的な習慣を取り入れることが大切です。まだまだ、寒い時期が続きますが、自分にあった運動でこの冬を楽しみましょう。

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