こんにちわ誌

2003年12月号
「アルコール関連健康障害」 内科医長 山下省吾

「アルコール関連健康障害」

 秋祭りも終わりこれから冬本番となります。忘年会、クリスマス会、新年会などで楽しいひとときを過ごす予定の方も多いと思います。これらの行事に欠かせないのがアルコールですね。アルコールには人間関係を円滑にしたりと、もはや社会生活上なくてはならないものといえます。日本の飲酒人口は約6000万人と推定され、またその消費量も年々増加の一途をたどっています。ご存知のとおり、アルコールはいわゆる適量であれば全く問題はありませんが、反面その摂取量が増えてきますとさまざまな疾患を引き起こしてしまいます。肝硬変症、急性・慢性膵炎、消化管粘膜障害による吐血、ある種の発癌、転移への関与、また糖尿病、脂肪肝、高脂血症、高尿酸血症といった生活習慣病の発症にも密接に関連してきます。さらに、社会面に目を向けますと、飲酒運転、一気飲みによる急性アルコール中毒、依存症による家庭崩壊などの報道に接する機会も多いように思います。
 このように考えますと、昨今強調されている喫煙の悪影響以上にアルコールのかかえる問題点がいかに多いかということが見えてきます。禁煙運動が非常に盛んであるのに比し、アルコールに対する社会の取り組みがやや遅れているように感じられます。
 健康診断でアルコール関連疾患の指摘を受けた方は、大変つらいことと思いますが是非禁酒をお勧めします。もし実行できれば、次回の健診は必ず好結果が期待できるでしょう。

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