こんにちわ誌

2003年8月号
「昆虫採集」 産婦人科医長 浜田信一

「昆虫採集」

 先日ペットショップを覗いてみました。店内に昆虫コーナーがあり、様々な虫を売っています。驚いたことにそれらの昆虫の餌、飼育水、飼育マット、のぼり木、枯葉、ヒーターまで揃えています。私は山間の田舎町で育ち、子供の頃から多くの昆虫を自分で捕まえることができたため、お金を出して昆虫を買うということはありませんでした。夏休みの宿題の昆虫採集などは楽勝で、数日間野山を駆け巡れば完成させることができました。中でもノコギリクワガタやミヤマクワガタ、シロスジカミキリなどは男の子の人気の的で、捕らえた虫の大きさを友達と競い合ったものです。それでも当時、誰も見つけることさえできなかった昆虫がいました。それはオオクワガタです。オオクワガタは四国にも生息しているらしいのですが極めて少なく、野生種を見かけることは稀だそうです。ペットショップではオオクワガタのケースは一段高いところに置いてあり、かなりの高値で販売されていました。現在売られているオオクワガタは、そのほとんどが養殖専門業者で飼育されたもので、サイズが7センチを超えると高値になるそうです(自然界には7センチ以上はほとんどいない)。それにしても昆虫は自分で採集して観察するから面白いのであって、店で買っても楽しくはないでしょう。
 故郷の野山には今でもクワガタやカミキリムシがいるのでしょうか。朝早くから夕暮れまで、虫かごを持って走り回った頃が懐かしく思い出されます。

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