こんにちわ誌

2002年12月号
「がんの告知」 外科医長 小野仁志

「がんの告知」

 2002年も師走となりました。今年は残暑が長かったせいか、秋もそこそこに冬の到来となった感があります。皆様におかれましては良い年末を迎えておられるでしょうか?
 さて、今回はがんの告知について考えたいと思います。癌といわれる悪性疾患は、とりわけ、かかりたくない病気の一つです。しかしながら、1981年から死亡原因の1位をずっとキープしている疾患です。男性にあっては、肺癌、胃癌、肝癌。女性にあっては、胃癌、大腸癌、肺癌が多く、全体には徐々に増えています。
 早期診断により、内視鏡的切除により治癒するものもあれば、手術、放射線、抗癌剤の併用が必要な場合もあります。
 自分が病気をどう考え、どのような治療法を選択するかは、自分の今後の人生設計を考えるうえで非常に大切だと思われます。治療法を自分で選択するためには、正確な病状さらに治療法の利点と欠点について説明を受け理解する必要があります。
 ただし説明と理解が充分であったとしても、患者様にとっては、あくまで病状および心理状態を含めたその後の経過が重要です。納得の行く治療と看護を受けることができますように、現在も職員を挙げて努力しているしだいです。
 状況によっては告知を受けない事も選択の一つですが、できれば患者様やご家族とゆとりをもって治療方針、治療経過を相談しながら、オーダーメードの治療を行っていきたいと考えています。
 年の瀬を迎え、この1年をふりかえり、至らなかった点を反省し、好評であった点を伸ばしながら、これからも患者様中心の思いやりのある医療を推進していきたいと思います。

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