こんにちわ誌

2002年9月号
「わたくし事ではありますが・・・・。」 眼科医長 森田真一

「わたくし事ではありますが・・・・。」

 私事ではございますが、4月からテレビのない生活を始めてみました。現代では考えられないこの変人じみた生活ではありますが、私にとっていい経験となっています。
 始めてみて、まず感じたことは、「とてもつらい」ということです。単身赴任ということもあり、与えられた膨大な時間を目の前にして、ただただ唖然とするのみでした。これは、私に一人でする趣味がないことを意味していました。まるで定年退職した後に何をしていいやらわからない人たちと同じような状況に陥っていたのです。これではいけないと思い、はじめてみたのが読書です。少年時代に、ほとんど本を読まなかった私にとって、読書の世界は宝の山でした。インターネットで得られる便利なだけの情報より、遥かに内容があり、しかも自分の糧となる情報が、こんなに身近に存在していたのです。
 しかし、よく考えてみると、倹約家と思われがちな日本人ですが、時間においてはかなりの浪費家なのではないでしょうか?ためになるならないは別として、毎日毎日いかにテレビの前に座っている時間が長いことでしょう。また、テレビがなくなったとき、時間の使い道、使い方を知らない自分に、気付くことでしょう。その時間を自分のしたいこと、したかったことに向けてみればいいのに・・・・。
 そこで、私からの提案ですが、皆さんも「テレビを見ない日」を作ってみてはいかがでしょうか。たまには、騒々しいテレビから離れて、静かに読み物にふけるというのもいいものです。あるいはスポーツでもいいでしょう。それは散歩でもいい。皆さんそれぞれが、それぞれの楽しみを持ち、毎日をハツラツと健康的に過ごせたらと願っております。

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