こんにちわ誌

2002年5月号
「MRIの最近の進歩」 放射線科部長 二宮克彦

「MRIの最近の進歩」

 MRIの最近の進歩MRIを日本語に訳すと「磁気共鳴装置」という、いかめしい名称になりますが、わかりやすく言えば磁石の力を借りて人体の内部構造を画像化する装置のことで、X線被爆も無く小児でも安心して受けられる安全な検査法です。今回はめざましい進歩を遂げた最近のMRIについて紙面の許す範囲で紹介したいと思います。
 一昔前のMRIは撮影時間も長く、出てくる画像も必ずしも綺麗とは言えませんでしたが、最近の高性能MRIでは高速撮影、高分解能撮影が可能となり、見違えるように鮮明な画像が短時間に撮れるようになっています。従来撮影に長時間を要した腹部MRI検査は、現在では10数秒の息どめで鮮明な画像が得られ、肝臓、膵臓の病変及び胆管結石の診断にはもっとも有力な検査法となってきました。またCTではわからなかった発症早期の脳梗塞もMRIでは発症数時間後から描出可能となっています。造影剤を使用せずに脳血管の描出も可能で、血管の閉塞部位、動脈瘤の有無などもわかるようになり、脳血管病変の診断には不可欠となっています。また心臓の動きも、超高速撮影により数秒の息どめで見事にとらえることも可能となり、心筋梗塞をはじめとする心疾患において今後重要な検査法となっていくものと思われます。
 上述した領域以外に整形外科、婦人科等においては既に日常診療に不可欠な検査として診断、治療方針の決定のうえで重要な役割を果たしています。
 MRIは今なお発展途上にあり、今後さらに重要な役割を担っていくものと期待されています。

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