こんにちわ誌

2002年3月号
「消化性潰瘍とピロリ菌」 内科主任医長 山下省吾

「消化性潰瘍とピロリ菌」

 春の訪れを感じさせるこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 今回は消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)について述べさせて戴きます。従来より消化性潰瘍は、胃内に存在する胃酸などの攻撃因子と胃粘膜の防御因子とのバランスのくずれにより生じると考えられていました。ところが、1984年に胃粘膜内にヘンピロバクターピロリという細菌が発見され、これが潰瘍の主因となっていることが明らかになりました。さまざまな研究の結果、この菌を除菌することで潰瘍の再発が予防可能となることが判明し、わが国では一昨年より保険適用となり、当院でも約100名以上の患者さんが除菌治療を受け、そのうち80%以上の方が長期にわたる維持療法(予防的内服)から開放されています。
 これからは、進学・進級・入社・職場の部署異動など生活環境に変化が生じ、ストレスの多い時期となります。みぞおちの痛みなどが持続する場合、あるいは過去に潰瘍の経験がある方などは、積極的に受診して戴き、潰瘍と診断されれば是非除菌治療を受けられることをお勧めします。

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