こんにちわ誌

2001年8月号
「乳癌自己検診のコツ」 外科 矢野達哉

乳癌自己検診のコツ

 乳癌は女性の癌の中で最も多い癌です。乳癌の罹患率は過去20年来増加し続けており、今後も増加し続けると予想されています。
 他の癌同様、乳癌も早期発見が重要であることは言うまでもありません。早期発見のためには自己検診が非常に重要です。乳癌自己検診の方法については書籍等で簡単に知ることができますが、実際には“触ってみてもわからない”と言われる方が多いのも事実です。これは自己検診の方法はわかっても、それをどう評価していいのかわからないからです。一口に正常といっても、人によって正常の状態は異なるため、難しいのです。この正常の状態を知るためには一度、超音波検査やレントゲン検査を受け、異常がないことを確認した上で、自分で実際に触ってみて、これを基準にその後の自己検診を行うことが最もわかりやすい方法です。
 乳癌の手術は近年縮小傾向にあり、当院でも以前のような乳房をすべて切除するような手術(乳房切断術)は減少し、乳房を部分切除する乳房温存術が過半数を占めるようになりました。しかし、あまり大きなものには乳房温存術を行うことはできません。万が一、乳癌ができても早期発見ができれば、切除範囲は少なくなり、術後の“見た目”も、よりきれいになります。乳癌は自分で発見できる数少ない癌なのですから、積極的に自己検診をして早期発見に努めるようにしましょう。

外科医長 矢野 達哉

Copyright © 2017 西条中央病院 All Rights Reserved.