こんにちわ誌

2001年6月号
「平均健康寿命 」 名誉院長 弓場意出夫

平均健康寿命 

 「平均健康寿命?平均寿命とどう違うの」と考える方も少なくないと思います。『健康寿命』とは、痴呆や寝たきりにならない状態で生活できる期間を意味します。昨年から厚生労働省が取り組んでいる「二十一世紀における国民健康づくり運動」、いわゆる『健康日本21』でも、この健康寿命の延伸を目標の一つに掲げています。
 昨年六月、WHO(世界保健機構)は日本人の『平均健康寿命』は七四・五才で、加盟一九一か国中第一位と発表しました。以下二位オーストラリアは七三・二才、三位フランスは七三・一才と続き、最下位のシェラレオネ(アフリカ)では二五・九才で日本とは五十才近い開きがあります。
 この時の日本人男女の平均寿命は、八〇・九才ですから、健康寿命との差は六・四年あります。この数字が小さいほど、元気で長生きをしていると言うわけですが、別の見方をすればこの六・四年という数字は、日本人は世界一の長寿を誇っているが、平均して死ぬ前の六・四年を、あまり健康ではない状態、つまり高血圧、糖尿病、脳血管障害、心臓病といった生活習慣病や痴呆などのために、苦しんだり、寝たきりの生活を送っていることになります。
 「元気で長生き」、寝たきりで長生きするより、死ぬまで元気で過ごしたい、と言うのはみんなの願いです。日本がこれからも世界一の『平均寿命』を維持し、『健康寿命』をさらに『平均寿命』に近付けてゆくために、私たち一人一人が、自分自身の健康管理を怠らないようにしたいものです。

名誉院長 弓場意出夫

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