こんにちわ誌

2001年4月号
「温めましょうか? 冷やしましょうか?」 整形外科 伊賀耕三

温めましょうか? 冷やしましょうか?

 整形外科ではケガをした患者さんや長い間の腰や膝の痛みを抱えた患者さんが受診します。診察の時よく質問されるのが、表題の事です。温めること、冷やすことは医学的にも重要な意味があり、医学的治療の手段にも用いられます。ここで医学的な話を始めると長くなりますので、一般的なお話をしましょう。
 ケガをした時に急に痛みが出た時を、“急性期”と呼びますが、この時は氷やアイスノンで冷やすことが大事です。日本では古来より“温泉療法”に対する信仰にも似た習慣があり、急性期の痛みに対して風呂でよく温めて、さらにマッサージをして、痛みをよけいに悪化させる人をよく見かけます。この急性期では、よく冷やすようにとのアドバイスをします。この急性期は4、5日で終わることが多く、冷やしてもあまりよくならない時は少し温めてみましょう。お風呂に入ってよく温もるのもよいことだと思います。特に以前からの慢性の痛み(腰痛や膝痛など)は特に温めると良いようです。
 当然の事ながら、効果には個人差があり、逆の作用が起こることがありますので、やってみてだめな時はすぐに止めましょう。冷やしても温めてもだめな時は医療機関を受診して、正しい治療を受けましょう。
 時候もよくなり、はや春うらら。花見酒を過ごして体を“温め過ぎ”ついでにごろ寝で体を“冷やし過ぎ”ないようにしましょう。

整形外科医長 伊賀 耕三

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