こんにちわ誌

2001年2月号
「内視鏡下外科手術について」 外科 小野仁志

内視鏡下外科手術について

21世紀を迎えて、はや1ヶ月が過ぎました。皆様方もこの21世紀がどのような百年になるかお考えになったことがあると存じます。医療分野において21世紀は、どんな世界になるのでしょうか?
 先端医療においては、遺伝子診断、遺伝子治療、人工臓器、組織工学による臓器再生などさらなる進歩が考えられます。日常の診療においても、先端医療の進歩に伴い治療法が徐々に変化してくると考えられます。21世紀ではありませんが、20世紀末の外科の分野における進歩の一つが内視鏡を用いた手術です。
 1990年代から電子内視鏡の進歩により、内視鏡の画像をテレビモニターで見ながら、手術処置を行う方法が、盛んに行われるようになりました。当院でも、愛媛県下で早い時期である平成3年から内視鏡下胆嚢摘出術を始めました。現在では既に胆石症に対する標準的な手術となっています。そのほか、胃や大腸においても応用され、さらに、お腹の中だけではなく、胸の中も内視鏡手術が可能であり、肺に穴があく気胸や肺の腫瘤に対して手術を行っています。患者様にとって、この手術の大きな利点は、皮膚を切る範囲が小さく、手術後の痛みが軽いことと、術後体を動かし仕事を再開するまでの期間が短いことです。当初、保険適応でなかった内視鏡手術も安全性が確立され、医療保険が認められました。
 当院におきましては、今後も可能な限り医療技術の進歩を日常診療に取り入れ、患者様が快適な生活がおくれるように全力を尽くしたいと思っております。

外科医長 小野仁志

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