こんにちわ誌

2000年7月号
「夏を健やかに」 名誉院長 弓場意出夫

「夏を健やかに」

 梅雨に濡れるあじさいに目を奪われたのも束の間、また今年も暑い夏がやってきました。海に山に、子供たちの歓声が響く夏休みももうすぐです。

 さて折角のその夏休み、子供たちを元気に楽しく過ごさせたいものですが、日本の夏は蒸し暑いため、子供たちも夜遅くまで起きていたり、夜中に目が覚めたりして寝不足気味になり、それにともなって食欲も衰えがちです。

 先ずは睡眠を十分にとらせる工夫をしましょう。寝室の冷房に就いては、「幼い子供に冷房のある部屋は良くない」と考える人もいるようですが、環境の変化に応じて、体温を調節する機能が十分に発達していない幼小児には、むしろ必需品とも言えます。勿論冷え過ぎないように室温の調節や、着衣、肌掛け布団などへの気配りは必要です。

 また昼寝の習慣も良いことですが、夕食や夜の睡眠に差し支え無いよう、午後のあまり遅くならない時間を充てましょう。

 そのほか夏は発汗が多く、水分と共に塩分も失われるので、その補給には水ばかりでなく、スポーツドリンクやジュース類を摂ることも良いようです。ただあまり冷たすぎるものは考えものですが。

 暑い夏は家庭の食卓も淡泊なメニューになりがちです。しかし大人はともかく発育盛りの子供たちには、夏でも栄養学的にバランスの取れた食事が欠かせません。目前に迫った二十一世紀をになう子供たちが、この夏を健やかに乗り切るために、食欲をそそる美味しく楽しい食卓の工夫も望まれます。

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